2017/04/30

広い作業机が欲しい!と、レザークラフトを始めた数年前からずーっと思っていました。
当初は自分で作るなんて考えは無く、既製品を探す日々だったんですが、DIYに興味を持ち、色々と調べてみると案外簡単に自作出来ることが分かったので、木材を買って自分で作ることにしました。
細かい失敗もありましたが、作業時間は3日間、製作費は約1万5000円で作れたので満足の行く結果となりました。
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設計
本職が機械設計者なので、CADで図面を描いてみました。狭い部屋に大きい作業机を入れるので、まずはレイアウトを検討します。
とりあえず下図の予定にしました。

天板のサイズはホームセンターにあった幅1820x奥行600x厚さ24mm、脚と補強は2×4材(38x89mm)、ネジはコーススレッドの徳用品を箱買いしたので4.2x75mm1種類を想定しています。
長さが足りないところはザグリ加工して留めることにしました。
(あとで気づきましたが、ダボ止めやネジの斜め打ち等でも良かったかも)
机の詳細図は↓こんな感じ。

工具
工具類は下記を使用しました。
- 丸ノコ
- 丸ノコガイド
- 巻き尺
- 差し金
- 油性ペン(切断時のマーキング用)
- インパクトドライバー
- ドリルドライバー
- サンダー
- ハケ
- コテバケ
- コテバケ用のタッパー
丸ノコガイドは真っ直ぐ切るために使用。丸ノコに慣れれば要りませんが、たまにしか使わないので慣れるのは諦めました。
それと、作業台が無かったので練習兼作業台としてソーホースを先に製作しました。作り方は別の記事で紹介しています。
DIYの作業台。ソーホースを専用金具で簡単に作った
材料購入
図面から寸法を拾い、材料を購入します。
2×4材は6フィート(1820mmぐらい)から切り出すことにしたので、事前に計算して5本にしました。
また、丸ノコの練習用&ミリ単位の寸法出し用(ガイド線のどの位置で切れば良いかの確認)に1本余分に2×4材を購入します。
ニスは「水性ウレタン」ニスを選びます。
私はアサヒペンの水性ユカ用ニス 半ツヤ透明にし、重ね塗りを2回以上したいため、多めに0.7Lタイプを購入しました。
以下は購入した材料リストです。
- 天板 パイン集成材 1820x600x24mm
- 2×4材6ft 5本(736×4、324×5、1442×3)
- 2×4材6ft 1本(丸ノコの練習用)
- 水性ウレタンニス(半ツヤ透明) 0.7L
- やすり(#60 2枚、#120 1枚、#240 1枚、#400 2枚)
- コーススレッド 4.2x75mm 400本(徳用箱)
材料カット
材料を購入したら、まずは練習用の2×4材を300mmずつにカットし、木材置き場用の端材作りと寸法確認をしました。
墨線と丸ノコのガイド線をピッタリ合わせると2mm程度長くなることが分かったので、目分量でずらしてカットすることにします。

それと、切り終わる最後の最後で残したい木材の角が付いたまま落下してしまい欠けてしまったので、落ちる距離を最小限にするために切り落とす側にスペーサーを敷きました。

カットの手順は下記のような感じ。
- 巻き尺で長さを測り、板面の2か所にマーキングをする
- 差し金を当て、1のマーキングに合わせて線を引く
- 丸ノコガイドを載せ、丸ノコのガイド線をマーキング位置からズレの分移動
- 一気に切る!
差し金は長辺内側を木材の側面に当てつつ、短辺側で線を引くと直角に線を引けます。
切ったら再度寸法を確認します。 最初に丸ノコのクセを確認しておいたので、誤差±0.5mmで精度良く出来ました。

ネライ値1442mmに対して、実寸1441.5mm程度。素人にしては上出来!?
やすり掛け
カットが終わったら、ささくれ等が発生しないよう全面をやすり掛けしていきます。 これがかなりしんどかった・・・
天板が大きいので、電動サンダーを使用し、やすりは1枚30円の紙やすりを#60→#120→#240の順番に使用しました。
(目の粗いやすり→細かいやすりの順)
#60で掛けただけでも割とサラサラになるので、材料にもよりますが屋内の家具には必ずやすり掛けした方が良いです。
逆に#240までやっても苦労した割に対して変わらなかったので、#240までやるのは机の上面だけで良かったかも。
作業としては「やすり掛け→濡らした雑巾で拭き取り」を繰り返します。
机にするので、角は削って丸めました。
雑巾で拭いた後に触ってサラサラになっていればOK。

ニス塗り
木材そのままだと撥水性が無く、耐久性に乏しいのでニスを塗っていきます。
天板が大きいのでハケとコテバケを使い分けることにし、天板の広い面をコテバケ、側面と2×4材をハケで塗りました。
薄く、何回も重ね塗りした方がキレイに仕上がるらしいので、天板の上面は3回、他は2回重ね塗りすることにします。
また、端面付近を塗る際、液ダレが出来てしまうことが多かったので、乾いた布を用意しておいて拭き取りつつ伸ばした方が良いです。
作業の流れは下記のような感じです。
- 上面と側面(4面)を塗って1時間程度乾かす
- ひっくり返して反対面を塗り、5時間程度乾かす
- #400のやすりで軽く研磨する
- 雑巾を濡らして堅く絞った後、研磨した面のゴミを拭き取る
- 上記1~4の作業を天板の上面は3回、他は2回重ね塗りになるよう繰り返す
と、上記の感じで作業完了したのですが、記事にまとめるために色々調べていたら、ニス塗りの前にサンディングシーラーとか塗った方が良かったかも、という事実が!
「木目のデコボコが取れないなー」とか思ってたけどそれを無くせたかも。
棚とかも欲しいし、次回試そう。
ニス塗りした後の写真も撮ってみましたが、半艶だしパッと見は良く分かりません。 触るとツルツルになっています。

手前3本が2回塗り→1時間乾燥後、奥側1本は1回塗り後です。
運び入れ、ネジ止め
ニス塗り作業後、丸1日ぐらい経ったら室内に運び入れて組み立てていきます。 一度組むと部屋から出せなくなるサイズなので。

まずは仮配置をします。 木材は年輪の外側の方が縮んで反っていくので、天板の真ん中が盛り上がるようなイメージで配置しました。
配置を決めたら下穴を開けていきます。 寸法を測って穴を開ける位置にケガキ線を書き、ポンチを打ちますが、ポンチが無かったので要らないドライバーを使いました。 穴開けやネジ止めの際は、深さを揃えるために工具に目安用のテープを巻いておくと便利でした。

今回はネジの長さが足りない為、先にザグリ穴を開けておきます。
(今になって思うと短いネジで斜めに打った方が良かったかも)
下穴を先に開けてしまうと、ガタついてしまいバリが出てしまうので順番に注意が必要です。

↑下穴加工後(φ4が開いている状態)にザグリ穴(φ10)加工した写真

↑下穴加工前にザグリ穴加工した写真
下穴を開けたらコーススレッドで止めていきます。 しっかり押さえつけながら留めないと隙間が開いてしまうので、力を込めつつインパクトドライバーで止めていきます。
先に2×4材の骨組みを組んでから、天板を止めて完成です。
完成!


遂に念願の大きめ作業テーブルが完成しました!
実際に置いてみたら1か所だけ脚が浮いていたので、スペーサー兼、床の傷防止用に「床のキズ防止テープ」を買って脚の底面に貼り付けました。 でかいだけあって結構重量もあり、引きずりながら位置を調整したので貼ってよかったです。
作業時間としては、基本土日しか作業出来ないので、1週目の土日でニス塗り完了までやり、2週目の土曜日で組み立てて完成しました。 かかった費用は材料費で1万5000円ぐらい。
そこそこ安く、かなり丈夫な机を作れたので満足です。